12月に入って、当ピアノ教室(高槻市)のホームページをご覧になった方から、無料体験レッスンのお申し込みをメールで頂きました。
無料体験レッスン
当ピアノ教室(高槻市)では、初めての方がお試しをしやすいように、無料体験レッスンにお誘いしています。
中学3年男子Kくんもそれをご覧になってのお申し込みでした。
メールでお日にちをご相談して、今日に至った訳です。
中学3年生
さすがに中学3年生男の子ですね、背が高~い!
正直、私の疑問は(一番にお聞きしましたが)、中学3年生でこの時期に、しかも初めてピアノを習いたいって、なんでかな?でした。
普通、受験の追い込みが始まるであろうこの時期は、辞める、又はお休みすることはあっても、始めることはあまりないと思います。少なくとも、私は初めてでした。
Kくん、曰く(お母さま談ですが)、1年生の時から「やりたい」と言っていたそうで、それが今に至ったらしいのです。ですが、
私:「あのぉ、受験は…」
お母さま:「ああ、そうでしたねぇ」。
私:「!」
男の子のお母さんはこんなにおおらかなのか!(うちは娘一人なので)
Kくんもいたって平気な感じ。
ま、考えてみれば、当ピアノ教室(高槻市)にお通いの高校生の皆さん、高校受験の時に休んだ子は殆どいませんでした。その休んだ生徒さんも、3月の1ヶ月だけだったしね。
確かに、私もそんな時期だからこそ、ストレス解消としてピアノに取り組んで欲しい気持ちは、すごくあります(※1)。
Kくんがそんな気持ちかどうかはわかりません。
お母さま:「やりたいって言うんで、ま、とりあえず、どんなものかやってみて、考えたらいいと思いまして」
それはそうです!
※1:参考ブログ:「生徒さんが全然ピアノ練習して来なかった時のレッスン事例 ~ 中1女の子Sちゃん(高槻市)」
本人に聞いてみよう!
ここまで、お母さまと私の会話ばかりですが、その通り。私とお母さましか話してない!
当のKくん、その年頃の男の子らしく、話に割り込むわけでもなく、関心がないわけでもなく、飄々とした感じです。
ここで本人に必ず、確認したいことがありました。
最近、大流行の「鬼○の刃」。これがやりたいから習いたいと思ってるのではないか?っということです。それだと、残念ですが、今すぐに希望を叶えてあげられません。私はホームページでも明言していますが(※2)、「基本」からやりますので、「鬼○」をやれる頃には、とっくにブームは過ぎています(^^;。その辺りどのようにお考えなのか?
その旨、お話しすると、
お母さま:「あ~ん(納得して下さって)、ちがうよな?」
<Kくんに確認、Kくん、うなずきます>
私:「小さいお子さんと同じように、ほんとに、ドから弾くことになるけど、いいかな?」
Kくんに聞きます。
Kくん:「いいです」
小さな声ですが、ハッキリ答えてくれました。
それなら、悩むことは何もありません。いつものようにレッスンするだけでした。
※2:こちらもどうぞ→「教室方針」
体験レッスン開始
あらためて、Kくん、背が高い!以前、防音室の天井に頭が付く高校生男子がいましたが、その子に匹敵します。手も大きい!羨ましい♪
ピアノを習う事に関して言えば、中学生は大人の部類です。音符も読めるし、理屈、理論は始めから説明できます。集中力も長持ちします。習う人が習うことに素直であれば、とてもやり易いし、伸びます。
Kくんも自分で「やりたい」と思って来ているので、もちろん素直に動いてくれます。
「ド」から、と言うより、「ド」だけの曲でもまじめに向かい合ってくれました。
「ド」だけですが
今日は理論やテクニックは置いといて、弾くことに専念するレッスンです。
たった1つの音ですが、指や音域を変えたり、リズムを変えたり。
今日の曲はピアノを弾くというより、どちらかというと、打楽器を叩いている感じに近いと思います。
ですが、「ド」の鍵盤だけをめがけて弾くので、当然ですが時々、外します。だからこそ、集中して取り組んでくれました。
そして、よく弾けるようになったので、Kくんの「ド」に合わせて、隣で私が違うメロディーを弾きます。そうすると、たった「ド」だけの曲がまた違う感じに聞こえます。連弾の醍醐味です。
そして、「ド」だけで終わるのも何だし、最後はもう1曲、連弾をしました。
初めての連弾
これまた「ソ」「ラ」の2音を弾くだけです。Kくんがソとラだけで伴奏を担当し、私がメロディーを弾く連弾です。
最初はKくんお一人で練習。
一見、簡単そうですが、2音だけでもリズムの変化もありますし、そのリズムも同じ事が続くと、初心者でなくてもちゃんと楽譜を見てないと、どこを弾いているのか分からなくなります。
しかも、繰り返し付きで長い。初めてのKくんには少し、ハードルが高いかな?と思い、8小節で切ろうと思っていました。
ところがKくん、8小節は難なくクリア。
よっしゃ、じゃあ、最後までやろう!
「ソラソラソラソラ……」
ちゃんと数、あってます。
よっしゃ、んじゃ、私と連弾ね!
彼の前奏でスタート。
私のメロディーが入ります。
いくら「ソ」「ラ」だけとは言え、だけだからこそ、連弾に慣れてない初心者は、メロディーが入ると、混乱して止まるか、ずれるか。
ところがKくん、いたって平気。
「ソラソラソ」、「ソラソラソ」。
弾き続けます。大したもんです。
リズムが変わっても大丈夫。止まることなく、弾き続けます。
そして、一人でエンディング。
無事終了!
私:「おお!最後までいけたねー」
Kくん、自分で拍手~、パチパチ👏!
私も一緒に、パチパチー👏。
実際、すごいです。一回も止まることなく、弾けたんですから!
そして、体験レッスン終了です。
連弾するのは
小さいお子さんの場合の連弾は、音楽の授業のある中学生と違い、もう少し単純な、私の真似をすればすぐに弾ける曲をします。年齢に関係なく、連弾をするには理由があります。連弾は自分の足りないところをペアが補ってくれるからです。前述の「ド」のレッスンの時もそうでしたが、自分が単純な音を弾いていても、連弾すると全然違う曲になり、何だか、ちょいと上手になった気持ちになります。
ですから、小さいお子さんは連弾が大好き!とても喜んでくれます。でもそれは大きい子でも同じだと思います。
私、連弾好きです。
ぼそっと一言
私:「どうやった?」
Kくん:「あ、楽しかった…」
ぼそっと、無愛想な声ですが、即答してくれたので、社交辞令ではないと思えました。
お母さまも
「お、楽しかったか」とおっしゃって下さり、私も安心しました。
あとは、楽器の事や練習の事をお話しして、入会はお家でご相談して下さることとなりました。
今回、近頃の体験レッスンとは違い、久しぶりに高学年の男の子ということもあり、ちょっと、どうしような?と考えてはいました。
が、Kくんに会って、それはちょっと違うぞっと、小さいお子さんと何ら変わらないと気づきました。だから、いつものレッスンをしたわけです。
そして、ぼそっと「楽しかった」…。
以前書いたブログの中学1年女の子Sちゃん(※1)も同じように言ってくれましたが、私、この年代の、この「ぼそっと」が結構、好きです。聞くと、嬉しいです。
ピアノを弾く時の「楽しかった」は、ゲームやマンガ、アニメを見た後の「楽しかった」とちょっと違うと思うのです。
だって、ワッハハ的な「面白い」はないんですもの。ただ、一生懸命やった時間のみ。
「一生懸命」が楽しいのかな?。
僅かな時間でしたが、この『楽しかった』を味わって貰えて、良かったです。
ぜひ!入会お待ちしています♪。
無料体験レッスン大歓迎です!ご希望の方はぜひこちらにご連絡ください。