おちゃめな頑張りやさん

 当ピアノ教室(高槻市)に来られて1年が経過した小学2年生の女の子、Mちゃん。

いつも元気いっぱい、お話もたくさんしてくれる活発なお子さんです。何に対しても積極的で、レッスンのメモも自分で書いてくれます。

コロナの自粛生活後の久しぶりのレッスンの時も「先生に会いたかったぁ!」とレッスン室に飛び込んで来てくれて、指導者としては嬉しい限りです。

もちろん、ピアノもいつも頑張ってお稽古してきてくれ、弾けない時は涙をにじませてでも弾こうとする頑張りやさんです。

「かあさんのこもりうた」

そんなMちゃん、「ピーターラビットと学ぶはじめてのピアノ教本」1巻の「かあさんのこもりうた」に取り掛かりました。

この曲は1巻の最後の曲で、1巻の集大成です。

両手で弾き、左手にメロディーがあります。しかもその左手より右手にたくさん音があるので、どうしても右手の音が大きくなりがちになってしまいます。

いかに左手のメロディーを浮き立たせて弾くかが難しいところです。

と、書くと、難しく思われますが(同じ頃の私だったらとても難しいです。笑)この曲に至るまでに少しずつ、そのような課題にはチャレンジしてきているので、今までのようにやればすぐに弾けるはずです。

現に楽譜どおりに弾くまでには、さほど時間はかかりませんでした。

ただ「こもりうた」なので静かに弾かなければなりませんが、やはり活発なMちゃん。最初は元気な「こもりうた」になってしまいました。

それでも本人の頑張りとご家族の見守りもあり、時間をかけて、「こもりうた」にふさわしい感じに仕上がりました。

 

変奏します

楽譜どおりに弾けたけれど、ここで○にしてしまうのはもったいない!色々な「かあさんのこもりうた」に変奏しました。

とはいえ、弾く音符は何ら変わりません。(新たな譜読みの苦労無し!)

本のとおりに弾く「かあさんのこもりうた」に追加して、弾く場所を変え、高音で「小鳥のかあさん…」、少し低い音で「熊のかあさん…」。そしてもっと低くして「象のかあさん…」と弾きます。

音の高さを変えて弾くだけですが、動物のイメージもあるのでテンポも変わったり、様々な弾き方ができます。これらをつなげて、1曲にして弾いてくるのが今回の宿題でした。

「音楽する」っていうことは

前回のレッスンの最後ではMちゃんは概ね、弾けていましたが、少し間違えることもあり、○は持ち越し状態で帰宅しています。

さあ、どんなふうに仕上げてきたか!楽しみでした。さあ、レッスン!

弾き間違いはもちろん無くなって、スラスラと弾けてました。

弾いている最中に私が声をかけます。

「小鳥やからちょっと賑やかなこもりうたで!」と言うと、

少し元気な「こもりうた」になり

「熊はのっし、のっし」と重めに言うと、

少しゆっくりになりました

最後の「象のかあさん…」では「ふあぁ、眠たくなってきた」とあくびをすると、

だんだんゆっくり弾きだし、音も徐々に弱くなって、最後はもともと余韻を残す音です、眠りについた感じたっぷりで弾き終えました。

私は寝たふり。Mちゃんは私が寝ているかを確かめるように、私の目の前あたりで手を振っています。

目を開けると、「ほんまにねたかとおもったぁ」ってMちゃん。

私は寝たふりしながらも、とても嬉しかったです。

遅く弾く記号やだんだん弱く弾く記号などまだ教えていませんが、声がけひとつで、こんなに立派に「こもりうた」を音で表現してくれたからです。

まさに音楽してくれました

1年間、泣きながらも頑張って練習して、成長してくれて、感謝です。

もちろん○!晴れて1巻修了です。

おめでとうMちゃん。2巻も頑張ろうね。

 

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