こんにちは!
寺田ピアノ教室(高槻市)です。

小学1年女の子Eちゃん、ただ今、私との連弾に挑戦中です。

連弾は楽しい!私は大好きです。ひとりで弾く時とはまた違った楽しさや苦労(笑)が味わえます。
今回は、Eちゃんがそれを味わいました。

「これができたら、せんせいといっしょにひくんでしょ?」

Eちゃん、早く合わせて弾きたいのです。
「はやく、あわせたいぃ~」
いやいや、その前に、ひとりで弾いて貰い、弾けているかをレッスンしますよ(※)。

※:Eちゃんの奮闘はこちら→「ピアノレッスンの厳しさを体験しました~小学1年女の子Eちゃん上達への第一歩」

そして、弾けてることを確認できたので、いよいよ私と合わせます。

「しらな~い」

この曲は、短い曲なので、右手奏、左手奏、両手奏で続けて3回弾きます。すると、結構な長さになりますが、まずは、最後まで弾きました。
Eちゃんが止まりそうになったら、私は待ちながら弾きました。それで、最後まで。

私:「今の、どうやった?良いところと、悪いところ言ってみて」
Eちゃん:「えー、しらな~い」
私:「あららぁ、しらないかぁ…」

わかるよ、弾くことに一生懸命で、そんなこと聴いてられないね。でもね、そこを乗り越えないと連弾はできません。
そして、たとえ連弾でなくても、自分の演奏の良いとこ、悪いとこを聴きながら練習するようになって欲しいです。

私:「今度は、よく聴いて。あとから良いとこ悪いとこ、聞くよ」

「いっぱい鳴ってる」

「しらな~い」のは、聴いてないから。
聴いてないのは、余裕がないから。
では、余裕を持たせるために、すごくゆっくりで、弾きます。

すると、弾き終わって、

Eちゃん:「(頷きながら)みぎてはよかった、ひだりてはだめ。ここがだめ!」

おっ!、具体的にわかっています。

Eちゃん:「ここはね、いっぱい音が鳴ってるからできないの!」

ふふ、連弾ですからね、私も弾いてますから、音はいっぱい聴こえます(笑)。確かに!
でも、惑わされるのは、
「相手の音も聴いている」証拠。いいですね、とっても大切なことです!

私:「そうやね、じゃあ、ここだけ、自分の音だけ一生懸命、聴いてみて」

もう一度やると、そこのところ、できました!

聴き方をほんのちょっと変えるだけで、できてしまうことはあります。「慣れてくる」せいもありますね。

連弾は相手がいるので、音が豪華になる分(それが嬉しいんですが)、相手の音が邪魔にもなります。そのせいで、弾けてたものも弾けなくなり、失敗したり、止まってしまったり。
自分の音も聴いて、相手の音も聴いて、連弾は楽しいだけでなく、本当に良い勉強になります。

良い演奏にするには、たくさん合わせる。そして、自分のパートをたくさん練習するしかありません。
ですからその週は、それを弾き込む練習をしてくることにしました。

そして1週間。

「ここがすき!」

たくさん練習してきたんですね、先週より音がしっかりしています。
何回か、
「ちょっとまってよぉ~」と、止まってしまうことがありましたが、最後は右手奏、左手奏、両手奏の3パターン繋いでひけました♪。

Eちゃん:「ここがすき♪。ここの、せんせいがのばしてるおとがすき♪」

‼️(^o^)、なるほど。

最後のところ、Eちゃんのメロディーに、私が弾く和音のハーモニーが好きなんやね!
わかる、わかる。連弾ではそういういうことよくあります。ひとりで弾いてる時には聴けない音!

よく聴いてますね!
そして、そこを味わってくれたのかと思うと、嬉しいかぎりです!
発表会は、3人で6手連弾です!頑張ろうね!

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