「マルカート(はっきりした音)の弾き方は…指を伸ばして、少し上げて、ぽんって打ちます」(やって見せます)。

当ピアノ教室(高槻市)でのある日のレッスン風景です。
この指導をする時、私はいつも、どの子にも驚かされると同時に「うらやましい…」と思ってしまいます。
当ピアノ教室(高槻市)にお通いの年長6才Eちゃん(高槻市)のレッスンでも例外なく、そんな思いが沸いてきます。どの子も「むずかしいぃ~」とか一度は言いますが、すぐに出来てしまうのには驚きます。もちろん、定着するのには練習が必要ですが、私から見たら、もう羨望の眼差しなのです。

それというのも…

納得の打鍵方法

私はピアノを弾く手の形や打鍵法(弾き方)を大人になってから(大人どころか、おばちゃんになってから!)北村智恵先生(『ピーターラビットと学ぶはじめてのピアノ教本1~3巻』の編著者)に直して頂きました。

私の間違った、昔の打鍵法では冒頭に書いたマルカートすら出来ないのです!けれども長年の弾き癖を直すのは本当に大変で、例えて言うなら、自分の歩き方や走り方を直すようなものです。

しかも、私は不器用。先生からお褒めの言葉を頂くまで、自分で納得するまでに数年かかりました。

この打鍵法ができるようになって一番嬉しかったのは、弾けなかった、弾きにくかった曲が楽に弾けるようになったことです。「楽に」というのが大事なことです。

いいフォームが豊かな音楽表現を生む⁈

スイミングを習う時、必ず当たり前のように最初に正しいフォームを指導されます。泳げるならどんなフォームでもOKとはなりませんよね?良いフォームで速く、楽に泳げます。

ピアノもまったく同じで、弾けてるならOK!ではなく、幼くても、大人でも、最初に正しい自然なフォームにしておくのは当たり前の事だと思います。

そしてそれが音楽を表現することにも不可欠な事で、あとから修正するのは何と大変な事か!子供たちにはそんな苦労はさせたくはないです。

子供の立場では

たぶん「最初から手の形なんて!」と大人は思います。私も思いました。だから最初は娘に試しました(笑)。

けれども冒頭に書いたように、子供にはそんな思い込みはありません。何の先入観もなく、言われたら「そんなもんだ」と思い(そんなことすら思わないか!)、やってくれました。

他の子供たちもそうで、そして、すぐにできてしまうので、苦労した私からしたら「えー、できちゃうんや…いいなあぁ…」。

指導した私がこんなこと思ってしまうのです(笑)

うらやましいを通り越して…

当ピアノ教室(高槻市)で使っているテキスト(『ピーターラビットと学ぶはじめてのピアノ教本1~3巻』)は、その正しい打鍵法に無理なく取り組めるようになっています。

年長6才Eちゃん(高槻市)の今日のレッスンでは、マルカート(はっきりした音)で弾く曲とスタッカート(短く切った音)で弾く曲を繋いで弾いて、仕上げました。

彼女はまだ習って数ヵ月ですが、小さな手でそれらをきちんと弾き分けできるようになりました。
自然に伸ばした指をひょいっと上げて、「ぽーん」とマルカート。出てきた音は小さい音ですが、はっきりした音です。

マルカートを弾きながら
「スタッカートは?どっちで弾く?フィンガースタッカート?」と訊ねてきました。

そう、そう、スタッカートは指と腕の2種類のスタッカートをやったね。6才のEちゃんにそう訊ねてられて「あ、言ってなかったね、どっちでも好きな方で!」と言いながらも心では

「…頼もしい…」。

たった2種類の音の弾き分けができるだけでも音楽の表現が広がります。これから弾く曲も楽しみです。

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