こんにちわ!
寺田ピアノ教室(高槻市)です。

前回から『ハノン』について、お話ししています(※1)。
今回は、その取り組み方と効果についてです。

※1:前回のブログはこちら→「やり方次第でハノンをおもしろく!①~内容満載の『ハノン』」

取り組み方

当ピアノ教室(高槻市)が使用しているのは、北村智恵先生(※2)著作の『ハノン』です。応用練習たっぷりの充実のハノンです。

取り組み方はいたってシンプル。

まずは、基本形を片手奏、左右の交互奏、両手奏をやります。
マルカート、レガート、スタッカートの3種類の奏法で弾きます。

その後、その3種類の奏法の交互奏をやります。
これが、No.ごとに毎回行う練習です。
その後は、ひとNo.につき、20種類近い、応用練習を行います。

な~んだ、簡単!

そう、簡単なんですが、取り組み方に注意があります。ボ~っとやってたら駄目なんです。

注意点
・手や指の形、姿勢が良いか
・音をよく聴く
・技術目的を意識する
・拍感、リズム感も意識
・音楽的に弾く

※2:当ピアノ教室が使用しているテキスト『ピーターラビットと学ぶはじめてのピアノ教本1~3巻』の編著者

1曲で十分!

↑上記の練習内容だと、ひとNo.を1日の練習の中でやるのはとても無理です。それだけで練習時間が終わってしまう😂!
ですから、当ピアノ教室では、無理のないところで区切ってやります。
応用練習をやるとしたら、せいぜい、ひとつ、ふたつ。ひとつでも、片手奏、交互奏、両手をやるので、じっくりやれば5分以上はかかります。

先程の注意点を頭に入れての練習です。惰性で弾くのは❌。惰性でやっても意味がありません。レッスンで必ず、指摘します。わかるもん♪。
やり直しも多発します😂。

だから、お家での練習は一回で良いから、集中してやるように指導します。集中してやるのは、慣れるまで、結構しんどい練習になります。
たかがハノン、されどハノンです。

Jちゃんの場合

中学3年女の子Jちゃんの今日のハノンは、No.4の応用練習の11曲め。5、4指の敏捷性が目的です。

どの生徒さんも、手に何らかの癖があります。癖を直しつつのハノンです。
Jちゃんは、指の付け根が、少し凹む指があります。

いつものように、片手奏から。
リズム、拍感、指の形のチェック、音の揃い方などを聴きます。
No.4とはいえ、ここまで、数十種類の練習をしてきています。
なので、右手はもう、癖がなくなり安定しています。

そして、左手。
弾いている時は、凹まなくなりましたが、弾いてない時の2指の付け根が凹みます。弾いている指も大切ですが、弾いてない指が凹む理由は、余計なところに力が入っている証拠。
そこを指摘して、もう一度。
すると、凹まなくなりました。ちょっと意識するだけで、変わるんです。

続いて、左右の交互奏。左右で違いがないかを聴きます。OKです。

そして、両手奏。左右のバランスを聴き、先程まで注意していたこともチェックしながら聴きます。
そして終了。

その効果

これだけですが、
ハノンは、ゼクエンツ(※3)でできているので、音の間違いを気にせず、ただ、自分の手や、音に集中できるのが最大の良さ。

そして今日は、5、4指の敏捷性が目的ですが、もちろん、レガート(なめらかさ)も要求されます。
Jちゃん、音そのものもきれいな音になり、(前までは元気すぎた!)、自然な手の形。指の癖も直りつつあります。
少しずつしか進みませんが、成果は確実に出ています!

今日は、ハノン以外の他の曲は、芳しくなかったですが(^^;、ハノンは💮!良い形になったのを見られたのも、とてもうれしいです!

私:「さっきの曲のあの音階の部分を、今の手で弾いたら、すごく速く弾けるよ。その為には、間違えないようにしといで!」
Jちゃん:「はぁ~い」

※3:ある音句(音形)を音高を変えながら、上がったり下がったりする事

ハノンはおもしろい!

Jちゃんのように、レッスンで直して、次の課題でそれに気をつけながら弾き続けることで、本当に少しずつですが、進歩していきます。
ひたすら、それの繰り返しです。

でも、気づくと、良い手の形、良い音になっているので、
ハノン、
練習そのものは楽しくはないけれど(場合によっては楽しい♪)、確実に、自分の手が変化していく様を味わえるハノンは、
おもしろいです\(^-^)/。

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