こんにちは!
寺田ピアノ教室(高槻市)です。

当ピアノ教室(高槻市)のピアノの調律を先日して頂きました。
私は、昔、と~おの昔、調律師でしたが(※)、辞めてからの調律は、すべて現役の調律師さんにお任せしています。
もう、30年は越えてるピアノですが、今年も良い音にして頂きました♪。
今回は、調律で音を整えた後、その音を十分活かすお話です。

今回の「ピアノ」とは、電子ピアノではなく、アコースティックピアノこと。ご了承下さい。

※:こちらもどうぞ→「講師紹介」

良い音、その1

お家のピアノの調律の後、早速弾いてみて、あれ?っと思ったことありませんか?

もちろん、音が良くなってます!
それ以外に、何だか違う!、表現しにくいですが、ハッキリした音がするとか…。
ただし、これは、ピアノに何も乗っていない時のお話です。

そうなんです!
調律する時は、ピアノの上にあるもの、カバー、楽譜、その他の飾り物をすべて、退けて作業しますから、調律後もそのまま、何も乗っていない状態だと、いつもと違う音がします。そのピアノ本来の響きがするのです。

本当は何も乗せない

ピアノの上に、何も乗せない方が良いというのは、何もピアノとって、重さが悪影響を与えているという意味ではありません。

カバー1枚ですら、その音の響きを被ってしまうからです。
ましてや、ピアノ全体を被うタイプのカバーなら、、ああもったいない!本来の響きは聞こえません。

さりとて、
「ホコリがつくから、カバーは必要でしょう」と思いますよね。
このカバー、意外に曲者で、ホコリや湿気を防ぐように思われがちですが、逆に、ピアノ内部の換気がしにくくなり、湿気が籠りやすくなります。頻繁に取って、干したりしていればまだしも、普通、掛けたら、掛けっぱなしになるのが、常です😩。
たしかに、ピアノ自体にホコリは付きにくいです。
ですがそれは、ホコリまみれの、湿気を含んだカバーをずっとピアノに掛けてるようなもの…。

カバーは、飾りであって、実益はないのです。

私は、響き重視なので、カバーは掛けてません。
ホコリは、、つきます。
でも、逆に目につき易いので、すぐに拭けます。

楽譜なども、本当は乗せない方が良いです。それらも、響きを抑制しますからね。

良い音、その2

グランドピアノ(以下、GP)とアップライトピアノ(以下、UP)は、姿かたち、構造、お値段など、全く異なる物です。

そして、音の出かたにも違いがあります。

GPは基本、蓋が半開きなので、音が直に聞こえます。
それに比べて、UPは蓋は普通、閉めていますから、直の音は聞こえない構造です。
前述の「本来の響き」も、実は、UPだと本当の響きではないのです。

現に、GPでも、譜面台を立てて弾くのと、畳んだ状態で弾くのとでは、全然違います。
モロに、音が届きます。音は、それほど障害物に遮断されるということです。

なら、UPはどうするか!

意外に、ご存知ない方が多いのですが、UPも簡単に蓋を開けられます。
上部は、蝶番がついてますから、そこを開けるだけ。ピアノによっては、半開きにできるストッパーが付いているものもあります。
カバーが掛けてあると、面倒なことになりますが(^^;、試しに開けて、弾かれることをお勧めします。お家のピアノの「本当の声」が聞けます♪。

ちなみに、私は子供の時、UPを使用してましたが、曲を仕上げた時にだけ、自分へのご褒美として?、蓋を開けて、弾くことをやってました。
それまでとは違う響きがして、上手になったように聴こえて、嬉しかったのを覚えています。

ただし!

開けっ放しは、駄目ですよ。何か入ったら、調律師さんを呼ぶ羽目になりますからね(^o^;)。
それから、ただでさえピアノの音が大きくて、ご近所に迷惑かも…、という状況なら、これはお勧めできません。直に聞こえる分、音は大きい!

響きを聴こう

いかがでしたか?
ちょっとしたことで、ピアノの音は変わります。せっかくのアコースティックピアノ。環境の許す範囲内で、「本来の響き」をお試し下さい。

こんな音、うちの子にわかるかなぁ?、とお思いですか?わかるんですよ、毎日聴いてる音です。間違いなくわかります!

もちろん、これらはピアノの調律を前提としてのお話です。
調律は定期的にやりましょう!

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