小学3年女の子Mちゃんの練習曲は『夕べのかね』。

子供たちの練習曲にタイトルがついているのは、とても良いです。まずは、
・タイトルで曲のイメージがしやすい。
・タイトルによっては、その曲の背景にあるものを知ることができます。

今回の『夕べのかね』は、まずは、「夕べ」を説明する必要があります。「夕べ」なんて、今は使うことがほとんどありませんからね、生徒によっては、「ゆうべ」と読まず「たべ」なんて言ったり(笑)、「昨晩」と勘違いする子も!
「夕べ」→日の暮れる頃

次に「かね」。
挿し絵に教会⛪が描かれているので、この「かね」は、教会の鐘🔔ということがわかります。
ここで、教会を知らない子もいるので、写真を見せて説明して、鐘🔔がどんな音なのかを、聞きます。
今は便利ですよね。国内、海外の有名な教会の鐘をYouTubeなどで聞けたりします。
『夕べのかね』の中には、鐘の音を模倣している音があるので、是非とも聴いて欲しいです。

曲は、
夕べに、お祈りの時間を知らせる鐘が、鳴り響いていて、静かにお祈りをしていることを想像するメロディーが流れます。そして、最後に「アーメン」(アーメン終止)。

この雰囲気をわかって貰うための説明もします。
「アーメン」はさすがに、わからないかな?私とて、キリスト教徒ではないので、正しい説明はできません。

教会の「厳か(おごそか)な雰囲気」ということを、小学3年女の子Mちゃんに理解して貰うのは、少し難しかったです。
それに関連した言葉をいくつかあげて、「たとえば、誰かの病気がよくなりますように…とか、お願いしたりする気持ち」と言うと、Mちゃんは少しわかってくれたようです。

難しいからわからないだろうと子供たちをみくびらず、子供たちの理解できる言葉を選んで、少しでも曲のイメージしていることや、背景をわかって貰えるようにしたいです。すると、弾く時に、必ずその子なりに、何かしら表現してくれます。

これからもその様な曲を弾くことは必定。その時にも、タイトルの意味やイメージを考えることはとても大切です。その練習を今からしておきます。

さあ、Mちゃん、次回は両手を聴かせてくれるはず。
どんな『夕べのかね』になるかな?

また、来週✋。