こんにちは!
寺田ピアノ教室(高槻市)です。
前回から、ピアノで「うたう」についてのお話をしています(※1)。
今回はその続き、うたうためのアドバイス。
※1:前回のブログ→「うたう」演奏、それは3歳から始まる!①~楽器で「うたう」ってなに?
できるだけ具体的に
私、レッスンではその「うたう」に関して、なるべく具体的な言葉を使うようにしています。ただ「うたって」って言っても、弾く側は「?どうしたらいいの?」ってことになるからです。
ただ、全部、具体的に言うのは難しく、結局、一緒にホントに歌ったり、身振り、手振りだったり、最終的には「うたって」になってしまうのですが。
中には、ものすごく「うたおう」とする「歌ごころ」を持ってるお子さんもいます。くわえて、やり過ぎる時もあったり、うたってるつもりの子もいたり。
「うたう」ためには
・普段から自分の音を「聴く」こと
ふふふ、以外に聴いてません。例えば、のばしてる音を最後まで聴いてるかな?
・楽譜をよく読む
譜読み(音符読み)のことではなく、メロディーやそれ以外の音の流れを把握することです。ごっちゃになってることもよくあります。
・音に対するイメージを持つ
こんな音を出したい!って思って弾いてるかな?
・テクニックが必要
ここで言うテクニックは、指を速く動かすことではなく、イメージした音を具体的に出せるテクニックの事です。
普段から練習曲などでテクニックの引き出しを作っておきます。
・良いものにふれる
音のイメージを持つために、普段から良い音楽、絵画、本にたくさん触れていることも大事です。
などなど、幼児でもできる、うたうためにやること、注意することはたくさん!
高校2年女子Kちゃんの場合
当ピアノ教室(高槻市)にお通いの、高校2年女子Kちゃんの取り組んでる曲は、難曲です。そして、まさに、うたわないと「棒うたい」ならぬ、「棒弾き」(こんな言葉もないわ(^^;)になって、あ~らら、残念ってことになる曲です。
Kちゃんは、すぐに楽譜どおりにスラスラ弾けちゃう人です(※2)。ですが、性格的なところもあると思いますが、最初っからあまり「うたわない」かな?
これ、私も身に覚えがあります。自ら進んで、表現するのが苦手。若いと恥ずかしさもあり、言われればやるって感じかな?
さすがに、私、こんな歳になったら、自ら「うたう」ようにはなりましたが…(^^;。それでもまだまだ!(後述)
Kちゃんは若い(笑)から、遠慮してしまうのかもしれません。
ですが、アドバイスすると、だぁっと、出てくるんです。「うたう」感じが。
この日のレッスンでは一番最初の音の出し方からアドバイス。
ちょっと背中を押すだけで、「うたおう」としてくれます。そもそも、テクニックもあり、音を聴く生徒さんです。あとひと押しは、表現に対する積極性。うたって、この大曲を頑張りましょう♪。
※2:こちらもどうぞ→「一発で決める!~高校2年女の子Kちゃん(高槻市)」
最後のレッスン
私のピアノの恩師は、2年前に亡くなりました。30数年、色々なことを教えて頂いた先生です。
最後のレッスンは、病院のピアノ。まさに、病床からのレッスンでした。
そんな先生から、私達への(連弾だった)、最後のお言葉は、
「色気がないねぇ」。
知らない人が聞けば、わかりにくい言葉です。おばちゃんに色気も、何もあったもんじゃない(^o^;)。
でも、そこは長年の付き合い。
おばちゃん二人はよくわかりました。
我が恩師らしい、ユーモアを入れた
「もっと、うたいなさい」。
なのです。
やっぱり、永遠のテーマです。
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