こんにちは!
寺田ピアノ教室(高槻市)です。

当たり前ですが、どんな学びにも終わりはありません。
ピアノの世界も同じで、ピアノを弾けるようになったピアノの先生も日々、練習し、レッスンに通い、勉強会に顔を出しています。
私も毎日とは言えませんが、時間を見つけて練習し、月に一度、ゼミに通っています。

んで、昨日がそのゼミでした。

そこでは、どんな様子なのか、今回はそんなお話です。

昨日の勉強は…

私がお世話になっているゼミは、北村智恵先生(※)のゼミです。智恵先生のゼミには、場所や規模が変化しながらも、もう20年通わせて頂いてます。

大抵、
テーマにしている曲を、参加している誰かが弾いて、先生にレッスンして頂き、他の皆はそれを見ながら勉強する、公開レッスン方式です。

扱う曲は、レッスンで生徒さんに弾いてもらいたい曲です。私たち先生は、レパートリーを増やすために勉強しています。
そしてテクニックのレッスンもして頂きます。昨日の私、弾くことになっていました。テキストは『ハノン』。

※:当ピアノ教室が使用しているテキスト『ピーターラビットと学ぶはじめてのピアノ教本1~3巻』の編著者

ハノン

私も勘違いしてましたが、多くの人から「ハノンは指の体操」と思われています。
実は、全然違うんですね。
ハノンでは「指のメカニズム」を作ります。それも智恵先生から教えて頂きました。

ですから、決してウォーミングアップのような指ならしではなく、ハノンは、
基本的な手や指の形、使い方、音の出し方を学びます。美しい音を出すための訓練の本です。

楽しさはないですが(笑)、おもしろさはあります。
取り組み方を変えると、こうも見方が変わる本は、他にはないのでは?

ハノンの時間

2時間のゼミのうち、毎回、ハノンのレッスンを1時間やります。
たぶん、普通のレッスンでは、数分で終わらせてしまうテキストなので、それに1時間もかけて勉強するとは、この点からして、特異です。
そう、ハノンをウォーミングアップの本と思っていたら、考えられないことです。

皆が交代で、担当になっている曲を弾いて、先生にご指導して頂きます。大抵は5分や10分程ですが、課題により、それを1人で4、50分弾き続けることもあります。

ただ、音にだけ集中する

昨日の私がまさにそれで、40分程、ほぼノンストップで弾き続けました。

ピアノの先生の勉強会なので、さぞかし、難しいことをやっているのでは?とお思いでしょう?
とんでもない!ピアノ教室で、生徒さんが弾くことと全く同じです。
「ドレミ、レミファ、ミファソ…ファミレ、ミレド」
1オクターヴを上がって下がる。これをレガート奏法(なめらかに)で全調やるだけです。しかも片手奏。

いたってシンプルなので、曲を弾くのとは違い、
楽譜も見ず、音の間違いを気にしたり、表現にもこだわることなく、
ただ、弾いて、音を聴く。

自宅での練習も同じことを弾きますが、やはり、ゼミはそれとは全然違います。
集中力、緊張感、そもそものピアノの音(スタインウェイですからね^^)、すべて、別物。そして、先生がかけてくださる言葉。

すると、自宅では、聴けなかったものや、感じなかった感覚に気がつきます。それで、また修正していく…。そんな40分間になりました。

こんなにも音を聴いて、音に入っていく時間は他にありません。それほど、身体、手や指に気をつけ、出てくる音、出そうとする音に集中します。昨日の私は、黒鍵の「ざらつき」を感じられた程、タッチ(指先の感触)に集中しました。

先生は「鍵盤との馴染み合い」とおっしゃっていますが、「格闘」になってますね(笑)。

やはり長いので、疲れます。途中で集中力が緩んできそうになり、「あ~しんど…」と思っていると、先生から「頑張れ~」っとひと声。わかっちゃうんですねー。

先生も日々、勉強中

聴いている側になっても、皆、目や耳を凝らして、音に集中します。弾いている人の良いところ、改善するところを客観的に見られます。やはり、しんどくなる時もあります…。

このレッスンをそのまま、教室のレッスンではできません(^o^;)。
教室のレッスンでは、ゼミで習った事、身につけたことをかみ砕いて、生徒さんたちに渡していく感じです。時間もそこまで、かけられませんからね。
でも、生徒さんの音、手の形を、少しでも良いものにできるよう、先生もこうやって、勉強してます❤。

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