こんにちは!
寺田ピアノ教室(高槻市)です。

ピアノのレッスンでは、ただ、音符、リズムを読んで、楽譜どおりに弾けるようにすることだけ習っているのではありません。

生徒さんは、意識していませんが、これからお話しをする大事な感じ方も習っているのです。

それは「拍節感」。

例えば、、、

現代っ子は拍節感を持ちにくい!

幼いお子さんと、階段を「よいしょ、よいしょ」って登りませんでしたか?

これ、「1、2、1、2」って一定の拍で登っています。

これが「拍節感」。

こんな感じで、お母さまと一緒に歩いたり、階段を上ったりする時から、知らず知らずに養われています。

ですが、今や、便利な世の中。エレベーターで昇ってしまったり、ベビーカーで移動したり。子供たちにとって、拍節感を感じにくい社会です。

 

ちょっと難しいお話ですが、

・その意味と重要性

・習得について を、

2回に分けて、お話しします。

「拍節感」とは

「はくせつかん」と言います。
あまり聞きなれない言葉ですよね。変換候補にもあがらない(笑)。

「音楽にあって、等しい間隔で打たれる基本的なリズムを、拍節(はくせつ)と言い、そのひとつひとつの時間単位を拍(はく)という。」—ウィキペディアより—

時計で例えると、秒針の、カチカチのひとつひとつが「拍」で、その間隔が「拍節」です。

そして、それを1拍ずつ心に刻むように感じることを
「拍節感」といいます。

厳密には違うのでしょうが、レッスンでは、「拍感」とか「拍子感」などの言い方をされることの方が多いです。

「難しそう、もういいやっ!」

おっと!もうちょっと待ってください!お子さんにも関係ありますよ~。

大事なのに存在を意識しない

時計と違うのは、拍節は変化します。
拍節が短くなれば、速いテンポになり、長ければ、遅いテンポになります。拍節でテンポが決まる訳です。

そして、拍節、拍節感は、楽譜に表されているわけでもなく、聞こえるものでもなく、演奏者の内に持つものです。

ですから、ピアノの演奏の時にも、拍節感が、何の役に立っているのかが、ピンとこないかもしれません。

拍節感を一番意識できるのは、「のばす音符」のときです。

「のばす音符」

大人からみたら、意外な事なんですが、音を長くのばす音符は、幼い子供にはわかりにくい音符です。

大人は、のばしてる間を
「1、2、3、4」って
数えればいいんじゃないのぉ?
って思います。

そう!この「1、2、3、4」ってのが、拍節感なんです。

でも、のばしてる間は、
目に見えないし、動きを伴いません。子供たちはこういうことを意識するのは苦手です。

正しくのばしてる?

「いやいや、うちの子、ちゃんとのばしてるわ」
と、思いますよね?

のばしてますよ、のばして弾いてます。
「のばして!」って教えるからそう弾くだけか、リズム打ちをやったから弾けてるのか、拍節感を感じながらのばしているからか?時には、「のばしてる」意識がない場合もあるので要注意😩!

でも、

問題は、のばしていても、その時のふさわしいテンポで「1、2、3、4」って数えているか(感じているか)です。

そのテンポにあった、
「1、2、3、4」で感じられて、初めて、正しく「のばせた」ことになります。

拍節感なくして、リズム感が良いってことはありえません。そんな大事な拍節感です!

では、拍節感を身につけるにはどうするのか?

次回はそのお話です。

※:次回ブログはこちら→「ピアノで身につけてほしい感覚~「拍節感」②」

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