これから当ピアノ教室(高槻市)でピアノを習い始めようかとご検討の方へ、ピアノを始める時にご準備頂きたいことについて、4回シリーズでお話ししています。
楽器編(※1)、ピアノ椅子編(※2)、足台編(※3)に引き続き、
今回はその最終、設置場所のお話です。
既にお宅に楽器がある方も参考にして頂けたら幸いです。
楽器がやって来た!
楽器が電子ピアノにしろ、ピアノにしろ置場所は悩んで下さいね。安易にインテリアとマッチするから…なーんて理由で置場所を決めないで下さいね。電子ピアノは後から移動は可能ですが、ピアノは専門の配送業者さんでないと移動は難しいです。ですからあらかじめ、よーく考えて下さい。
移動の難しさだけではなく、子供達が練習することを考えたら、勉強をどこでさせるかを考える様に、楽器の置場所は結構大事だと私は思います。
これはコロナ禍において、オンラインレッスンをして、色々なお宅と繋がってから余計に感じるようになりました。
理想の置場所
まずは、ご近所への配慮を念頭において考えましょう。
電子ピアノは音量調節が出来ますから、さほどでもないですが、アコースティックピアノは思った以上に響きます。戸建であれ、マンションであれ、豪邸でない限り、間違いなく、音は全部屋に聞こえます。
そして、ピアノの背面を外の壁に面した所に置けば、外、すぐ隣のお宅に響きます。ですから、アコースティックピアノの場合は家の中程、隣家に面してない所に置く方が良いかと思います。
また、弾く人の立場で考えれば、当たり前ですが、一人で、静かに落ち着いて弾ける場所がベストです。騒音の面から考えても、防音室があれば一番ですが、普通はありません(笑)。
防音とまでいかなくても、静かさは外せません。自分の音に集中して欲しいからです。勉強は少々、音がしている方が良いとか聞きますが、ピアノはそうではありません。
騒音、静かさ。そう、両立させるのは難しいですね。
さみしくないけれど
そして、その子の性格、年齢にも依るのですが、中には静か、というか一人になる場所を嫌がるお子さんもいます。親御さんも「目の届くところで…」と思われるでしょう。だからリビング、またはそこに面した部屋に置かれているお宅が多いと思います。
リビングには普通、家族が集まります。テレビもついているでしょう。その時にピアノの練習が始まっても、いつでも家族全員があたたか~い目で見てくれ、テレビも消して静かにしてくれるようなお宅ならOKなんです。
でもそんなにうまくいくかしら?
練習時間が毎日定まっていたとしても、おそらく兄弟姉妹がいたら、
「静かにして!」
「ピアノ、うるさい」などのやり取りにならないかしら?
ましてや、自分の勝手な時間に練習するなんて!
なかなか難しいと思います。
思いやり
「でもそこにしか置場所はないわ!」。
そうですね、そういうお宅がほとんどです。
そういう場合、まずは練習に対してのご家族のルール、マナーを話し合って頂きたいです。テレビは消す、練習時間を決めるなど、弾く側も聞かされる側も、幼い時からお互いの音に対する配慮、思いやりを意識させるのは大事だと思います。
そうやって、勉強してるから静かにしてあげよう、ピアノが始まったからテレビは消そう、レッスンしてるから静かに入って行こう等々、こういう些細なことで思いやりを育んでいけたらと思います。
!あら、置場所の話からえらく深い話になっちゃいました。でも、事実、マナーを身に付けるのも習い事の大事な役目です。
私はと言うと…
迷惑だった?
余談ですが、
私の幼い頃、ピアノは子供部屋にありました(※4)。三姉妹、同じ部屋にいて、勉強もして、私しか弾かないピアノも、私は好きな時間に弾いていたはずです。けれど、姉たちに疎ましがられた記憶がありません。今、思うと姉たちはピアノが始まったら、部屋には居なかった?
決して、妹愛にあふれた姉たちではなかった(ごめんね)ので、きっと無意識にピアノの音から逃げてたんですね。そりゃ、そうです。ピアノの練習って毎日毎日、同じ曲で、よく間違えて…。
弾いてる人はその辺り、気がついてません。相当今更ですがご迷惑おかけしました(^_^;)
実家を出てから初めて、周りに対して、ピアノの音に気を配るようになり、私はピアノを弾く環境に関して、大変恵まれていたのだと痛感しました。
※4:こちらもどうぞ→「講師紹介」
孤独な作業
オンラインレッスンをする前はピアノの置場所に関して、弾きやすい所を優先して「お子さんが寂しがるなら、皆の居るところでもOK」などと申してましたが、今はそれはいけないなと考えています。
はっきり言いますが、家族のいる賑やかな場所では決して、落ち着いて、集中して、練習などできません。ただでさえ、誘惑に打ち勝ってピアノの前に座っているのに、周りで楽しい音がしたら…。練習に身が入らないことも出てくるでしょう。
やはり幼くても、練習は一人で、もくもくとやるものです。というか、その習慣を身に付けなければなりません。
静かな環境って
ですから置場所を決める際、実際の場所の問題ばかりでなく、家族の理解も含めた「静かな環境」を作ってあげるのが真っ先に考える事だと思います。
そして弾く子供も時間を守る習慣を身に付けるのは必須です。もちろんそれは上達への近道にもなるわけですから、ぜひ!お願いしたいです。
以上、4回にわたってピアノを始めるときの準備についてお話ししてきました。
参考にしていただければ、幸いです。
無料体験レッスン大歓迎です!ご希望の方はぜひこちらにご連絡ください。