これから当ピアノ教室(高槻市)でピアノを習い始めようかとご検討の方へ、ピアノを始める時にご準備頂きたいことについて、4回シリーズでお話ししています。
前回(※)は楽器のお話をしました。今回はその第二回目。ピアノ椅子のお話です。
※こちらもどうぞ↓
正しい姿勢のために
椅子は悲しいかな、結構、ないがしろにされがちです。
↑は「わくわくおんがくワーク」からの引用です。
これがピアノ(電子ピアノ)を弾く時の正しい姿勢です。
高さへのこだわり
なぜ、この絵のような高さにしなければいけないのか?
もちろん、弾きやすさもありますが、正しい手の形をキープすることが一番の目的です。
当ピアノ教室(高槻市)のレッスンでは最初から、正しい手の形を指導し続けます(※)。椅子の高さが合ってないと、どれだけ指導しても良い形にはなりません。子供の努力もむなしい事になります。
※詳細:「幼いからこそできます!~年長6才女の子Eちゃん(高槻市)」
高さ調整
絵のような姿勢にするには、椅子の高さを調整することは不可欠です。だから楽器を購入する際には必ず、高さが調整できる椅子を選んで下さい。特に、電子ピアノを購入する時には注意です。もしかしたら、購入する時に付属の椅子があるかもしれませんが、それは調整できない椅子である可能性大。その椅子で妥協せず、椅子だけは別に購入して下さいね。
ピアノの場合、以前は椅子も付属だったのですが、今は別売のはずです。やはり、調整可能な椅子をご用意下さい。
椅子もいろいろ
絵は背もたれの付いているタイプ(トムソン椅子)ですが、背もたれ無しのタイプ(ベンチタイプ)でももちろんOKです。違いは大きさ、クッション性、価格もありますが、一番は高さ調整のしやすさです。詳しくはいろんなサイトに出てますので、調べられると良いでしょう。
ご家庭にピアノを弾く人が複数おられる時はトムソン椅子の方が便利です。ベンチタイプは少し高さ調整に手間がかかるかもしれません。合わせるのが面倒になるかもしれないので(結構、力が要るのです)高さそのまま!ってことにならないように、特に、幼いお子さんの場合はその都度、お家の方が見てあげる必要があります。
どちらにしろ、それぞれのご家庭の状況に合わせて、選んで下さい。
↓トムソン椅子の高さ調整
↓ベンチタイプの高さ調整
自分でやる大切さ
当ピアノ教室(高槻市)ではトムソン椅子を使用しています。最初のレッスンの時に生徒さんに合った高さを決めます。そして、どんなに幼い生徒さんでも椅子の高さ調整は自分でしてもらいます。最初はお手伝いはしますが、すぐできるようになります。高さに無頓着にならないようにさせ、常にベストな状態を自分でセッティングするためです。
椅子ごときに何を大げさな!とお思いでしょう。でも発表会など、舞台上では椅子だけが自分で調整できる唯一のもので、演奏の味方(成功)にもなるし、敵に(失敗)にもつながる大事な代物です。幼くても、普段からやっていれば、舞台上で納得のいく高さに自分で調整できるのです。
今日は当ピアノ教室(高槻市)にお通いの年長6歳女の子のMちゃんのレッスンでした。Mちゃんは椅子調整はもう慣れっこ。私が何も言わなくても、座る前に、
「はい、いす、いす」
と、言いながら今日も素早く高さを合わせてました。
ほんの些細な事ですが、大人の導きひとつで、子供達には習慣として定着していきます。
さて、次回は弾く時の足元、足台のお話です。(※)
※参考ブログ:「ピアノを始めるときの準備③~足台編」