こんにちは!
寺田ピアノ教室(高槻市)です。
先日のレッスンで、音符カードを読んでいる小学3年女の子Mちゃんに聞かれました。
Mちゃん:「なんで『ド』はAじゃないの?」
↑この音符カードの裏面に、『ド』や『C』って書いてあるのを見ての、Mちゃんの素朴な疑問です。
おなじみの「ドレミファソラシ」は、ドイツ音名では、「CDEFGAH」です。
ですから、ド=「C」。
ところがMちゃん、ドは「ドレミファソラシ」の一番最初だから、「ABCDEF…」と比べたら,先頭が「A」だから「ド=A」になると考えたんですね。
確かに。そう思うのも、わかるわかる。
私、今まで、「ラ」がピッチの基準音だから「A」で、その他の音はその順番で決まるのだろうと決めつけていましたが、ホントのところ、どうなんでしょう?
はっきり答えられませんでした。
Mちゃんには、今はまだ、ドイツ音名は教えてませんが、「なんで?」って思った事はすぐに解決せねば!
私:「ほんまやね、なんでやろ?調べとくね」
調べてみると
そんなことは、音楽理論で習った覚えがない…。
インターネットで検索すると、その説明はあったのですが、そのまま鵜呑みにして、伝えるのも…。
そうしたら、先日読んだ、『調性』についての本に書いてました。ネットと同じ様なことが書いてあるので、これが定説なんでしょう。
なんで「ド」が「C」なのか
中世ヨーロッパ(11世紀頃)に、普通の男性が出せる声の最低音が「低いソ」だったことから、その音を「γ(ガンマ)=G」と呼び、その1音上からをABCEEFとしたのがはじまりとのこと。
この「γABCDEF」の真ん中にあるのが「C」音。
『調性で読み解くクラシック』(吉松隆著)より
真ん中にあるってことで、その「C音」が大譜表の真ん中の「ド」↓になった、というのが定説らしいです。
へぇ~!
なんと!基準音は「ソ」だったのか!んで、たまたま真ん中になったのが「C」=「ド」だったんですねぇ…。
ピアノを習って50年経って、初めて知りました!\(^-^)/
当たり前と思わないこと!
疑問にすら思ってもいなかったのですが、Mちゃんの素朴な疑問、ひと言のお陰で、ひとつ知識が広がりました。
ボーッと生きてましたねぇ…(笑)。
『チコちゃん』じゃないけど、この様に、当たり前と思って指導してますが、実は疑問にも思っていない、知らない事がまだまだたくさんありそうです。
Mちゃんありがとう、今度のレッスンで説明するねっ。
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