こんにちは(*^^*)
寺田ピアノ教室(高槻市)です!
前回は、
色々な時代の曲をまんべんなく弾くのが理想的とお話ししました(※1)。
子供の頃の私の弾く曲には、偏りがありましたが、それすら、気づかず、指導者の道に入った訳です。
それを、20数年前に北村智恵先生(※2)の指導を受けて、思い知りました。
※1 こちらもどうぞ→ 「有名な曲でなくても、素敵な曲がいっぱい!①~選曲における指導者の責任は重大!」
※2 当ピアノ教室の使用しているテキストの編著者
20数年の間に
月に1、2回のゼミですが、たくさんの曲を学びました。
そこで、近現代曲にも触れることができました。
その時の私といえば!
嘘のような話ですが、近現代曲に、耳がついていけなかったのを覚えています。
はっきり言って、苦痛。
中には、この部屋から出ていきたい!と思える程の曲もあります😱。
そう!もちろん好みはありますが、子供の時に聴いていないとそうなるのです。「慣れ」は大切。
近現代曲の特徴
どうして、そこまでになるのか。
近現代曲は、古い時代の作品と比べて、音楽の構成が全く違います。
・調性が明確でない、無い時もある
・フレーズ(音楽のかたまり)が不規則
・拍子、リズムが多様、複雑
・和声(響き)が多様、というか自由 等々
良く言えば、斬新、新鮮。
悪く言えば、「ワケがわからん」作品が多いのです。
もちろん、その程度も曲により様々で、現代曲でも、そこまで急進的なものばかりではありません。
面白い曲、響きの素敵な曲、おしゃれ~な曲がたくさんあります。
が、
中には、私から言わせて貰えれば(笑)、「この曲、どこがいいんですか?」と言いたくなるほど、間違ってるんだか、あってるんだかわからないくらいの曲もあります。抽象画を鑑賞して、???と思う感覚に似ています。
慣れること
たくさんの作品に触れた今は、ある程度までなら、耳はついていけるようになりました。随分、慣れた(笑)と思います。
ですが、前回お話しした、ハチャトゥリアンの『フゲッタ』は、私には、「😱無理~」の部類になってしまいます。
そんなに多くの人が、この曲好き~と言われるとは思いませんが(これも偏見か?)、子供の時から現代曲に触れていたら、もしかしたら、違った感覚で受け入れられたかもしれません。
ですから、幼い時から多様な音楽に触れておくことは大切。
指導者の趣味や勉強会不足で、選曲が狭められたらいけないのです。
それを、『フゲッタ』を聴いた時に、久しぶりに思いださせて貰いました😊。
ピアノで世界旅行✈️
くわえて!
時代に偏りを持たせないと同じく、地域もまんべんなく網羅するのに越したことはありません😉。
ですから、ゼミでは、色々な地域の作品も勉強しています。
クラシック音楽といえば、主に、ドイツ、フランスなどヨーロッパの中心となる国の作品に目がいきがちがですが、同じヨーロッパでも、南欧、東欧、北欧など、作品も様々です。
例えば、ノルウェー🇳🇴のグリーグの作品とスペイン🇪🇸のアルベニスの作品では趣がまったく異なります。
時代、気候、文化の違いを音楽で感じることができます。
また、アメリカ大陸に目を向けても良し♪。
もちろん、日本も!
邦人作曲家の作品は、これまた素敵な曲が盛りだくさん。結構、難しい曲も多く、侮るなかれです。
和声やリズムも多彩なので、弾き慣れていないと、これまた、苦戦します😅。
まさに、ピアノ曲で世界旅行で、様々な国に飛んでいく気分♪。
ですから、レッスンには地球儀🌍がかかせません。
民族色の強さも!
前回お話した、ハチャトゥリアン。コーカサス地方の人なので、地域は東欧ですね。ですから、民族色の強い曲が多いです。これも、近現代曲の特徴。
その民族色の強さは、いわゆるフツーのクラシック音楽を弾き慣れている人にとって、弾きにくさを感じることもありますが、同時に、それが新鮮さ、面白さにも繋がります。
それが、多様な地域の音楽に触れる良さなんだろうと思います。
と、同時にその国の文化にも触れることにもなり、面白さ倍増。
知ってる曲もいいけれど…
子供たちが、この曲やりたい~と言って持って来た時は別として、
私が、敢えて、流行りの曲を指導しないのは、ここにあります。
世界中に溢れているこの素敵な曲たちを、子供たちに1曲でも多く知って欲しいと思っているからです。
こんな曲があるんだよぉと、お知らせする、紹介するのも指導者の大切な役目。かつての私がそうだったように、知らないものは好きにも、嫌いにもなれませんからね。
実際、私が苦手な現代曲も、抵抗なく弾く子もいます。
ずっと、まんべんなく学ぶ必要はありません。その中から、自分の好みで選択していけばいいのではないかと思います。
柔軟性、多様性を大切に❣️
そう思うと、このブログのきっかけとなった『フゲッタ』も我慢して、聴かないといけません(笑)。
前回お話ししたように、以前は気にも止めなかった、ハチャトゥリアン作曲の『こどものアルバム第1集”少年時代の画集”』も魅力を感じているので、子供たちに紹介できます。
おばちゃんになった今も、私の食わず嫌いもまだまだ修正可能♪。嬉しいことです!
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