こんにちは!
寺田ピアノ教室(高槻市)です。

生徒さんが、レッスン中に泣いてしまうことは時々あります。
もちろん、理由は様々。

・疲れ、眠気
・先生からすごく叱られた
・できない事があって、悔しい

概ね、こんな理由からの涙が多いと思います。

今日レッスンの小学3年女の子Mちゃんの涙は、理由の3つ目。「悔し涙」でした。

涙の原因

悔し涙がでるお子さんは、

・真面目
・負けん気が強い

という、傾向が強いと思います。

Mちゃんのお母さま曰く、やはりMちゃんもすごい負けず嫌いらしいです。

この日の涙の原因は、どうしても弾けないことがあったからです。

お家での練習はしてきたので、そこはクリア。
レベルアップ練習として、同じ音で、リズムを変えて、新たな弾き方でやって貰おうとしたのですが、これがなかなかの苦戦。何度もやる間に、涙がこぼれてきてしまった…って感じです。

泣きながらでも弾く!

Mちゃんがスゴいのは、泣いても、手は止まらないのです。弾き続けます。
何度か、彼女の涙には遭遇してますが、
「もう嫌だ、やりたくない!」というふうに、すねたりしないのです。やり抜こうとします。エライ!
ホントに、弾けないのが、悔しいんですね。

ですから、私も気をつけて見ていないと、逆に、弾くのを止めないといけなくなります。

大抵、一旦、止めて、涙を拭いて、落ち着きを取り戻して貰います。涙の理由なんて聞きません。もう、わかってますからね。
すると、スッと弾ける時もあります。

ところが、今日はなかなかそんなに上手くはいきませんでした。でも、片手ずつはできているので、あともう少しなのです。
私も諦めたくないなぁ…と思ったので、お家での練習のレベルを少し下げました。
そして、一旦、涙を拭いて、別の曲へ。

泣くことは悪いことではない

レッスンにおける悔し涙は、悪いことではありません。むしろ、弾けるようになりたい、そこまでの気持ちのあらわれです。泣きながらでも弾き続けるのですから、その思いは強い!
その分、できた時の感動も強い!

もちろん、泣かないお子さんがすべて、感動がないわけではありません。大半のお子さんは、弾けなくても泣きません。私も子供の時に、こんな泣き方はしたことはありませんが、弾けないことは、悔しく思っていました。

けれど、泣くことでマイナスなこともあります。
Mちゃんは弾き続けますが、多かれ少なかれ、レッスンは停滞します。一種の興奮状態なので、弾けるものも弾けなくなります。そして、雰囲気は悪くなります。ですから、泣かないに越したことはありません。

でも、そんなお子さんの涙はコントロールできません。それもひとつの感情の現れですし、成長の過程。感情のコントロールがまだ難しいのですね。見守るしかない!
現に、前より泣かなくなってきているので、やはり成長しています。

弾けない=「悔しい」
みんな、持ってて欲しいなぁ…。

落ち着いたら

別の曲で、涙も落ち着いて、レッスンが終わる頃、もういちど、先程の涙の原因のところの宿題の説明をし始めたら、Mちゃん、そこをまた弾き始めました。
<ほんと、負けず嫌い(笑)。>
そうしたら、ゆっくりですが、少し弾けました。

私:「そうそう、それでいいんやよ。できそうやね」
Mちゃん、マスク越しの顔がさっきより穏やかです。

私:「算数のさ、計算問題、たくさんやったら、得意になるやろ?」
Mちゃん:「❓」
Mちゃん:「あ、九九、苦手やったけど、気がついたら、出来てた!」
私:「それそれ!九九も、頑張って覚えたやろ?それとおんなじ!頑張っといで!」

Mちゃんうなずいてました♪。

諦めないでよかった!

レベルアップ練習なので、やらなくても良いわけなのですが、諦めたらMちゃんの為にはなりません。それに、傷つけることにもなりかねない!もう、わかる年齢です。

きっと、お家でも苦戦するとは思いますが、それは仕方ありません。頑張るしかないのです。
Mちゃん、何度もそんなことは乗り越えているので、私は信じて1週間を待ちますっ🎶

※:Mちゃんの1週間後はこちら→「続・レッスン中の涙は成長のチャンス!~小学3年女の子Mちゃん(高槻市)」

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