こんにちは!
寺田ピアノ教室(高槻市)です。

今日は、小学3年女の子Mちゃん(高槻市)のレッスンでした。

音楽は、その曲の中で、何かしら表現していることが多く、人によって、受け取り方が様々です。レッスンでも「ここは感じて欲しい!」と思うポイントは、少なからずあります。

今日のMちゃんのレッスンでもありました、そのポイント。
今回はそのお話です。

春風って?

今、取り組んでいるのは『ピーターラビットと学ぶはじめてのピアノ教本』の「春風」。

Mちゃん、まず、曲の前半だけ弾いてくれました。「春」って書いてあるからか、テンポも速く、元気がいい。

ここで、私から質問。

私:「春風ってなに?
①春の始めに吹く風、
②春の真っ最中に吹く風、
③春の終わりに吹く風
はい!どれでしょう?」
Mちゃん:「②!」
私:「(>_<)ざんね~ん!①でしたあ!」
Mちゃん:「えええ➰」

私:「春風は冬の終わりに吹く、暖かい風のこと。だからね、今弾いたとこ、この辺りはまだ、冬やねん、だからもうちょっとゆっくり、静かに弾こう」
Mちゃん:「じゃあ、どこから春?」
私:「㊙️秘密ー、春風が吹くとこがあるから当ててみて」
Mちゃん:「👀へえ~」

春風が吹きました

そして、後半を弾きました。
最後まで弾いたのですが、あら、残念(>_<)。春風の音にあたる三和音の♯が抜けてる!

春風の和音↓

この三和音(ピカルディの三度(※)と言います)が、「春風」なのですが、
♯がない音で弾くと、悲しい感じの音になり、春風には聞こえません。
秘密なので(笑)、そこが春風とは言わず、♯が抜けてる事だけアドバイスしました。
そして、もう一度。

弾き終わった瞬間、

Mちゃん:「あっ、あぁ~、ここ、なんか、音が高くなって、、、春風ちがうかなぁ?」

👍もう、私、嬉しくて、満面の笑顔だったと思います(^_^)v!

私:「そう‼️よくわかったねえ!」

※:ピカルディの三度とは、短調の楽曲の最後が、本来の短調の主和音にあたる短三和音でなく、同主調の長調の主和音にあたる長三和音で終わること。効果としてはしばしば短調の暗い音響の中で最後だけがひときわ明るく豪華に響くことになる。

春風と感じて弾くと

最後のこの三和音。
何気に弾くのと、春風と思って弾くのとでは大違い!弾く時の「思い入れ」が、大きく変わります。

まずは、その三和音を均等に響かせるだけでも、和音を弾き慣れてないMちゃんには大仕事。そして、「待ちわびた春風」の感じを出すのも難しいです。

でも、春風を自分で見つけられたMちゃん、その和音に対する「思い入れ」はきっとあるはずで、頑張って練習してきてくれると思います。

教本に感謝

『ピーターラビットと学ぶはじめてのピアノ教本』を使っていて良かったと、こんな時、いつも思います。
たったひとつのあの和音のように、子供たちの感性を揺らすポイントが至るところにあるからです。
世の中の数ある、どの教本も、そうだと良いのですが、中には、、、😩。

指導者としては、子供たちにとってよい教本を選ばなくてはいけないと思います。

そして、
「ここは感じて欲しい!」と思うポイント、Mちゃん、しっかり感じてくれました\(^-^)/。

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