こんにちは(*^^*)
寺田ピアノ教室(高槻市)です!

マリアインマクラダ幼稚園年少4歳女の子Kちゃんは、まだ両手奏ではなく、交互奏です。

交互奏とは、左右の手で、代わる代わる弾いて、メロディーを奏でる弾き方です。

交互奏の大切さ

ピアノの導入期では、いきなり両手は無理なので、メロディーを左右に分担させる弾き方が「交互奏」なのです。

その中で、左右に分かれているメロディーを、「いかに自然に繋げて弾くか」が問われます。
片手で弾いているのですが、左右の違いを感じさせてはいけないのです。弾く力、聴く力も育てながらの交互奏なので、あなどれません。

Kちゃんのレッスンでも、今まで、メロディーの流れを途切れないように指導してきました。
Kちゃん、数々のメロディーを上手に繋げて弾けるようになっています。

メロディーを浮かび上がらせる!

さて、今日も、その交互奏なんですが、今までとちょっと違うことがあります。
それは、時々弾く左手をメロディーではないように弾くことです。

今までは、弾く音全部がメロディーでしたから、左右とも同じ強さで弾いていました(拍としての強弱はありますが)。

が、今回の曲はそうではなく、右手だけがメロディーなので強く。左手は伴奏(合いの手程度ですが)なので、弱く弾きます。
交互奏の流れの中で、左手を弱く弾いて、右手のメロディーを「浮き上がらせる」やり方です。まるで、花壇で、花の色の濃淡を利用して文字を浮かび上がらせるやり方に似ています。
音楽も、花壇のように立体的に聴こえるようになります🎶。

こういう弾き方は、この先、曲の中で頻繁に出てきます。レベルが上がると、片手の中だけで、メロディーかメロディーでないかを「弾き分ける」こともします。
ですから、導入期なんですが、これはそのための布石のようなもの。技術はもちろん、耳も育てていきます。

Kちゃんの場合

Kちゃん、先週までこの曲は、全てをメロディーとして弾いていました。だから、全部同じ強さではスラスラと弾くことができます。
が、時々出てくる左手だけを弱く弾くのは、ちょっと厄介。
1週間、練習してきてくれました。
聴きましょう🎵。

<♪ドレミファ、ドッ、ラッド レドレミ、ファッ、ドッファ……略>

うーん、な~んとなく、メロディーが浮き上がって聴こえます。「な~んとなく」でないようにしましょう。

より難しくする

左手だけ1オクターブ低くして弾いてもらいました。低いところは、より注意して弱く弾かないと、大きい音になるからです。弱い音にするために、逆にハードルをあげるのです。

Kちゃん、注意して、慎重に左手を弾きます。
<♪ドレミファ、ドッ、ラッ、ド レドレミ、ファッ、ドッ、ファ……略>
できました。

そこで、もう一度、左手を元の位置で弾きます。すると、、

<♪ドレミファ、ドッ、ラッド レドレミ、ファッ、ドッ、ファ……略>

(^_^)v
そうそう、それそれ!
1回目より注意して弾いたので、メロディーが浮き上がって聴こえました。
できた、できた!

すべては繋がっている

ピアノの導入期間は、なにもドレミファソラシドだけを習っているわけではありません。
今回は、メロディーラインを浮き上がらせることが目的でしたが、この先、レベルが上がってきた時に、要求されるであろう事を、既に、少しずつ取り組んでいます。

レベルが上がったから、指が達者に動くようになったからといって、急にこのようなことはできません。幼い時から、聴く力を育て、楽譜を読み取る力が必要です。
当ピアノ教室では、そうやって導入期から少しずつ積み上げていきます。

Kちゃん、今週は、全部メロディーとして弾いてくる弾き方と、右手だけメロディーにしてくる弾き方の両方が宿題です。

さあ、「弾き分け」てこられるかな?
楽しみです🎶。

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